10月8・9日、中野からも「オリーブのはばたきの会」ボランティア一行40名超がいわきへ。雨天ながらも2日間の作業で140㎏を上回る成果! 11月12日には再び収穫祭フィナーレにも参加しました。来年の再会を約して、皆さんお元気で、オリーブさん頑張って!
なぜ、福島・いわきにオリーブなのですか?たくさんの人から問われてきました。 オリーブはあたたかい地域、温暖な地中海とか、国内なら小豆島とかの話じゃないの? 本当に北の方でできるのかしら?たくさんの人に不思議がられました。 1千年とか2千年とか、ヨーロッパにはオリーブの歴史があるのでしょう?そんなところの商品と競争できないと思うけど?詳しい方には、ずいぶん疑問視されたものです。そもそも、福島のオリーブって、放射能は大丈夫なの?ある時は気の毒そうに無言で、また、はっきりと声に出して、そんなものを応援してもねぇ…、これも何度も何度も繰り返されてきた会話です。 私たち中野・オリーブのはばたきの会&おこのみっくすマガジン編集部も、NPO法人 いわきオリーブプロジェクトの皆さんと出会って、こんなにも深いお付き合いができるようになるとは、実は思ってもみませんでした。2011年震災の年の₅月に、東北復興チャリティー・イベント「縁が輪市」を開催し、プロジェクトの理事長・松﨑康弘氏と親交を深めながら、「オリーブの挿し木・苗木の植え替えワークショップ」、「いわきと中野の中高生による討論座談会」、「いわきオリーブ畑お手伝い・中野で育てた苗木をいわきの地に植えようバスツアー」、そしてオリーブ列車が走り、オリーブの祭典・オリーブ料理グランプリが中野で開催されるまでに。計20回を超えて小さなボランティア活動から多くの賛同・協力者の方たちを得て裾野を広げ、今、改めて思うこと…一言です!見てください!昨年のはじめてのトライアル収穫に引き続き、今年10月には本格収穫の最初の階段を、いわきの皆さんは登り始めています。その間近にいられる私たちの喜びを、掲載写真に感じ取っていただければ、これ以上の幸せはありません。 一つだけ、今まであまりご紹介しなかったことですが、とにかく、いわきの野菜は旨いのです(笑)。海産にも恵まれ、加工食品としても工夫を重ね、私たちに馴染み深いところで、「いわき食彩館」という会社で、安全・安心ないわきの物産として販売されています。この会社は、市内路面店にあり、もともとは協同組合的色彩の強い、地域の野菜などが農家から持ち寄られ、これを地域に還元していく目的で設立された、その意味からの地域一番店を目指す、スーパーマーケットでした。201₄年に株式化されて、いわきの「食」を中心とした、様々な業態でプロデューサー兼コーディネーター役もこなし、そして販売の手を全国各地にも伸ばそうと日々の苦心は並大抵のものではなかったでしょう。それでもオリーブプロジェクトの理事長・松﨑さんが代表を務めているのも頷けるところ、言わば、オリーブプロジェクト自体を支え、またオリーブの行く末を心待ちにしている、いわき在の人びとの原動力となってきました。 ※いわき食彩館HP参照(http://www.iwaki-shokusaikan.co.jp/) |
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全国でも農業従事者の高齢化とともに棄農地の面積は群を抜き、また原発事故から避難してきた23000人を超える「避難民」問題も抱えて、福島・いわきはどこに行くのか?その答えとして打ち出されたのが、「オリーブの森づくり」構想で、コンセプトは「地域と共につくる、オリーブの森から生まれる関係農業」、そして東京(つまりは中野)と結ぶ共生社会の実現へと、目的は行きつきます。 もう少ししたら、この「オリーブの森づくり」をわかりやすく、親しみ深く伝える小冊子や映像を、読者の皆さんにお見せできると思います。 そこには、営みとして最も大切な生産・流通・消費のサイクルを第一義として、一方で生きる糧・心の糧となる福島の自然・産物をともに育て見守る、私たちの姿が、より明確に描かれていることでしょう。 もう一度、収穫祭の写真を見てください。ここに集う人たち一様に、いわきの大地と雨と太陽を身体いっぱいに受け止めて、オリーブの実を摘む作業に没頭しています。 その瞬間、その1日、私たちの頭は空っぽになって、清々しく、自分を取り戻したように感じます。 つぎの機会、ご一緒に! いわきへ参りましょう。 |
オリーブ畑の用地確保のため、またオリーブの加工工場整備のための基金を募集しております。
1口3000円(オリーブの若木1本贈呈)送料別
詳しくは「NPOいわきオリーブプロジェクト」ホームページをご覧ください
*おこのみっくすマガジン既刊号でも紹介しています。
*本誌P5に関係記事