おこのみっくす編集部ライターによるラリー対象メニューの実食レポートを掲載中です♪
美味いっぴんはコチラ
Vol.1 家族の笑顔が見えてくる、ご近所パン屋さん
カレー編@ベーカリーオリーブ
バスを乗り継ぎ、丸山2丁目の住宅街。平日の午後、だれも歩いていない。「本当に、こんな所にパン屋さんがあるの!?」と半信半疑だった。前を行く若いお母さんと小さな女の子。「オリーブで、パンを買って行く?」「うん!!」。その先には、赤い看板のベーカリーオリーブがあった。
出品メニューの「クリスピーチキンのカレーピザ」は、想像以上に大きくてずっしりと重かった。持ち帰るつもりだったけれど、窓際のテーブルを見つけて、ホットコーヒー(100円)と一緒に食べることにした。もちもち生地にカリカリのチキン、スパイシーなカレーにチーズがアクセント。「これならおやつにも、冷たいビールにもよく合う!!」とニンマリする。店内を見渡すと、つるし雛みたいな飾り、犬の写真が壁にペタペタと貼って、子どものおもちゃもある。なんだか友だちの家にいるみたいな居心地のよさ。気を遣わないのが有り難い。
オープンは3年前。パン屋の朝は早い。店長の須之内さん夫妻は、開店7時前にほとんどのパンを焼き上げる。店の隣はタクシー会社。深夜業務を終えた運転手さんが、焼き立てのパンとコーヒーでひと息つける場にもなっている。
「こんにちは!いつもの1斤ね」と50代くらいの女性が店に入って来た。きっとあの食パンは、明日家族で食べるトーストになるんだろうな。バターも小麦粉も値上がりしているけれど、「楽しみにしているお客さんが近所にたくさんいるんです。もう少し踏ん張ります」と話してくれた妻の由紀恵さん。
自分が暮らす町に、こんなあったかいパン屋さんがあったら、毎日通うだろうな。(ライターS)