シリーズ●待ったなし!! おこのみっくす 1000字インタビュー
杉山 司編集長に聞く「中野発信計画」
自分が住まう&通う地域の情報や最新トピックを調べるとき、その情報を得る一番手はネット検索。そんなご時世に、10月9日、「中野を、区内だけじゃなく全国に・世界に知ってもらおう」というミッションを自らに課し、インターネット新聞「中野経済新聞」を創刊した杉山司編集長に話を伺った。
いろんな表情を持っている人だ。熱血漢ながら理路整然、規格外の自信家だけど物腰柔らか、豪放磊落のようで家庭をちゃんと顧みる育メンパパ…。そんな彼が編集長を務める中野経済新聞が取り上げるニュースは、中野区の公式HPに公開されるような経済ニュースから、一部の住人しか知らないようなローカルトピックスまで、硬軟さまざまなラインナップが魅力だ。オープン1カ月にして、一日平均1000人来訪、総アクセス数は7万ページビューというからすごい。中野経済新聞の母体は「みんなの経済新聞ネットワーク(略:みん経)」で、2000年に渋谷にある広告制作会社が「シブヤ経済新聞」を発信したのを足がかりに、「我が街の新聞も創りたい」という参入者が増え、現在では北は札幌から南は石垣島、海外にも輪が広がって75の地域で「経済新聞」が刊行されている。中野経済新聞は新参の75番目の開設。実はそれまで中野は新宿経済新聞の管轄で、みん経の代表に半年かけて交渉して創刊に漕ぎ着けた。それだけ編集長にかかる責任は重い。もちろん気負いもあるが、その思いは「ひとつの話題を中野経済新聞に取り上げることで、また別の出来事といわば化学反応を起こし、よりポテンシャルのある中野の情報を発信する!!」と熱い。
毎日1記事以上アップ、記事&写真掲載にあたっては先方に許可を取る、みん経のチェック機関の確認を待って更新…など制約が多いが、学生時代に打ち込んだアメフトで培った闘志を武器に、日々街ネタ探し&取材に奔走している。「中野の人は独特のこだわりがある。その隠
れたこだわりを表に出すような、エッジの効いた文章を書いていきたい」と話す。大学で半導体を学び大手企業で開発営業に辣腕をふるい、2年前に独立してコンサルティング業を始めた。我が街・中野を見渡せば、あまりに情報がバラバラ。何とか一括管理して発信できないか?という思いが強まり、今は本業のコンサル業を半分に減らし収益度外視で中野経済新聞に注力する。かなり奇特?大胆?な人だ。タイプは違うが、弊誌・おこのみっくすマガジン編集長に似ている。「住み分けは大切。でも同じ記事が2つの媒体に載るのもいいこと。それで読む目が増えて、中野のことを知る人が増えるから!!」と異口同音に吠える二人の編集長が「シンクロしましょう!!」と誓い合い、ガッチリと握手した。
▲固い握手を交わす杉山編集長(右)とおこのみっくす編集長・藤原